ピアノ教室を辞める時

 

ピアノレッスンを始めた子供達も

いつかは大きくなり・・

教室を卒業していきます。

 

私はピアノ教室を開講して26年になりますが

当初は、指導法も、お母様方とのコミュニケーションの方法も・・

まったく手探り状態でした。

 

せっかくピアノを習いに来てくれていたのに

途中で挫折させてしまうケースもありました。

これではダメだ・・。

どうしたら生徒さんみんなに音楽の楽しさを伝えていけるか・・

コミュニケーションがどんなに大切か・・

無我夢中で勉強してきました。

 

そして・・

 

ここ15年くらいは

途中で挫折して、小学生のうちに退会する生徒さんは一人もいなくなりました。

もちろん、その裏では

「継続させる」

ことにご協力いただいているご家族の皆様の存在があるからです。

 

そして・・社会人になってもピアノが好きで習い続けてくれる方もいて

私にとっては

大人になった生徒さんと、ピアノを楽しんだり、一緒にコンサートへ出かけたり・・

嬉しい限りです・・ 。

 

でも、中学生、高校生になると部活、勉強などで忙しくなり・・

教室を卒業されていく生徒さんもでてきます。

 

「ピアノを教えてください」

というのは簡単ですが・・

 

「ピアノをやめたい」

というのは簡単ではありません。

 

簡単ではない、というか、なかなか言い出せませんよね・・。

 

そして、最後は

「今日で終わりにしたいんです」とか

来れなくなってから

「やめます」とかのケースが多いです。

 

ピアノ教室に通うのが苦痛になった・・

そういう理由ならば仕方ないかもしれません。

 

でも、何年も一緒にピアノレッスンをしてきて最後、

あっけなく終わってしまうのは

私にとっても生徒さんにとっても悲しい終わり方のような気がします。

 

私がみなさんにお伝えしたいのは

 

卒業を考え出した時点でご相談してほしい・・。

その一言に尽きます。

 

私は、みなさんがその一言を言いだしやすいようにしなければ・・

そうも思います。

 

卒業される時には、きちんとした形でその子を送り出してあげたいんです。

「卒業レッスン」・・。

最後はピアノ、一緒に弾いて来れてよかったよ。楽しかったね。

貴方が歩んできた時間はこれから「生きる力」となって貴方の味方になってくれるはず。

これからもがんばってね。

そう言って思い出の沢山つまったCDを手渡してあげたい。

 

人は出逢い方も大切ですが、別れ方も大切です。

そういった大切なことも最後は子供たちと分かち合いたい・・

そう願わずにはいられません。

 

この時期にどうしてこのような事を書こうと思ったのか・・。

それは

今まで数年間一緒にピアノレッスンを続けている子供達へ・・・

そして新しくご入会くださった生徒さんへ・・・

そのような時期が来る前にお伝えしておこうと思ったからです。

 

別れは淋しいけれど、

私に遠慮されることなくお伝えしてくださったら

とても嬉しく思います。

 

また、レッスンに関して悩んだりされた時にも同じです。

なんでもご相談いただけるような、そんな教室にしていきたい・・

そう努力していけたら・・と。

 

このことは教室の生徒さん、そしてお母様方みなさんにお伝えしたい事なので

お手紙にして近いうちにお渡しすることになると思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございました❤