3月中旬、小中高校の休校が延期になり、教室でのレッスンをZoomを使ったオンラインレッスンに切り替えました。
教室の生徒さんに声かけをして現在は半数の生徒さんがZoomでレッスンを受講しています。
もちろん、最初はみんな緊張してドキドキしながらの1週間でした。
そして今週に入ってからは、カメラの位置とか、つなぎ方とか・・色々工夫されてスムーズに進むようになってきました。
教室でのリアルレッスンではスムーズに進むことがオンライレッスンだとなかなか難しいこともあります。
だからこそ、その難しいことを一つずつクリアしていくために私も生徒さんも努力を重ねています。
例えば・・
まずはお返事。
「うん」と頷くだけではお互い伝わりません。
しっかり「はい」とか「わかりません」とか言えないと、画面越しなので意思疎通ができません。
そして、「わからないところ」を、「ここ」と楽譜を指さすのではなく、何ページの何段目の何小節目の何拍目と自分で言う必要があります。
また、それを私が言ったときに理解する力も必要になります。
4拍目の裏とかね・・
こういう表現って本当はリアルレッスンでも大事なことなんですけれど、どうしても「ここ」で指さすと伝わってしまうので省略してしまったり・・。
お返事もね。
「うん」って頷いても隣にいたら理解したんだなって分りますが、画面越しだと音声が届いていないのではないか・・とかそういう不安がよぎります。
気持を伝えるには黙っていたら伝わらない。
これをめちゃくちゃ実感できるのです。
お返事が怪しい子にはなかなか良いチャンスなのです。
それから電波の調子が悪いと画像が飛んだりするので、拍がズレて聞えることがあるので、メトロノームをかけて弾いてもらうこともリアルレッスンより多いです。
宿題で、メトロノームをかけて弾いてね。というのが多い。
だから、子供達はいつもよりメトロノーム練習をするのでテンポ感がつきます。
そして・・・。
ご家族のいるところでレッスンするので、普段どんなレッスンをしているのかご理解いただけることと思います。
お母様も一緒のお部屋でご覧になられるので、子供達もいつになく一生懸命、そして、なんだか嬉しそうです。
録音も、お母様のご協力を得て、撮影して送っていただき、あとから私がSDカードに音声だけ録音することで、いつもと変わらず前に進めています。
みんな、よく頑張ってどんどん録音して送ってくれるので・・
ダビング作業に多少ヒーヒー気味ですが・・w
子供達の演奏を残してあげたいのでここはがんばりますよ。
そして、何より嬉しいのはお母様方からのお声。
★こんなことでもなければオンラインでレッスンなんてすることもなかったので、Zoom、いい経験になっています
★オンラインレッスンだからこそ、身につくこともあったんですね!
★リアルレッスンなら見ることがなかったであろう成長の姿がみられました。下の子2人は迷いましたが思い切って全員オンラインレッスンに参加させていただいて良かったです。
★なによりも、レッスンを休まずに続けることができるというのが嬉しいです。これができると、インフルなどの時にも役に立ちますね。
小さな生徒さんのお母様には、サポートが必ず必要です。
それでも、皆さん、手際よくサポートしてくださり助かります。
レッスンに三脚をご用意くださいとお願いしたのですが、この機会に、と購入してくださった方もいました。
(なくても大丈夫なんですよ・・ただ、画面が揺れると酔うので・・)
中には赤ちゃんをご出産され、退院された次の日から(お子様の)オンラインレッスン受講してくださった方もいて、こういう状況で私も苦しいときにご協力いただけたこと、絶対に忘れてはいけない、と思います。
みなさんがいてくださったから、ここまで来れました。
もちろん、こんな苦しい状況は私1人ではありません。
お仕事に影響がでてオンラインのレッスンをする余裕がない方もいらっしゃいます。
医療機関に勤めていらっしゃる方もいます。
我が子はお留守番で、保育園にお勤めの方もいらっしゃいます。
みんなが苦しいときだな、と思います。
せめて子供達には、安全な場所でピアノを教えてあげたい。
そして、それはご家族の安心にもつながります。
今、教室でレッスンしなくても、死ぬことはありません。
長くても数ヶ月でしょう。
もっと早く、なぜ自粛をしなければいけないか、を子供達もわかるように大人がしっかり伝えることが出来ていたら・・
若者による感染拡大もなく、今頃落ち着いていたかもしれませんが・・。
学校が休校になってから原宿や渋谷で遊んでいる学生の多いこと・・
何のための休校か・・これは先生ではなく、親が話すべきでしょう。
ましてや、海外旅行なんてもってのほかです。
感染者が増えてからでは遅いんです。
一番怖いのは、医療崩壊です。
医療が崩壊してしまってからでは遅いんです。
感染者用の病床数が少ない。
少なすぎます。
医療の現場でどれだけのお医者さんや看護師の方々が大変な思いをして働いているかと思うと、自分勝手なことはできません。
お医者さんにも看護師さんにも家族がいます。
どんなに心配なことか・・。
自分さえ良ければいいという考えは捨てるべきです。
感染者を増やさない努力を・・・みんなで協力して行うべきです。
家の中で楽しみを見つける努力もしてみましょう。
4月のレッスンについては、数日後にまた書かせていただきます。
都内の感染者も急増していますので、学校の開校もまた延期になるかもしれませんね。
私としては2週間弱でおさまるとは思えません。
その時のための準備を、しておきたいと思っています。
愛♪PIANO SCHOOL ROOM
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